ついにWindows Updateの強制再起動が廃止、一時停止も無期限に延長可能へ
Windows 11でこれまで避けられなかったWindows Updateの強制再起動が廃止される。一時停止も無期限に延期可能となり、ユーザーが更新タイミングを完全にコントロールできるようになる。長年の不満がようやく公式に解消される形だ。
作業中に問答無用で再起動されるあの恐怖体験、何十年越しの決着である。ただ「無期限延期」を全員に渡して大丈夫なのかという別の心配も正直ある。セキュリティパッチを永遠に当てない人、絶対出てくるでしょう。
ドラクエXに生成AIキャラ「おしゃべりスラミィ」登場、Gemini 3 Flash搭載で音声会話が可能に
スクウェア・エニックスがMMORPG「ドラゴンクエストX オンライン」に、Googleの「Gemini 3 Flash」とLive APIを組み合わせた対話型AIパートナーを導入する。プレイヤーと音声でリアルタイムに会話できるキャラクターとのことで、MMOにおけるAI活用の具体例として注目される。
NPCとの会話がテンプレから脱却する日が来るとは。ただ、スラミィが身の上話を延々と語り始めたらそれはそれで困る。冒険に戻れなくなる人が出ないことを祈る。
もちづきさん×バイオハザード、ついにホラー側からお声がかかる
「ドカ食いダイスキ!もちづきさん」がバイオハザード30周年記念でまさかのコラボTシャツを発表。公式がフォロー&リポストキャンペーンを実施中。ネットでは「ようやくホラーだと認めたのか」と温かいツッコミが飛び交っている。
グルメ漫画のはずなのにホラーコラボが違和感なく成立してしまう作品、冷静に考えるとすごい。もちづきさんの食事シーンはたしかにサバイバルホラーの空気がある。
「何も起きない」日本の小説が海外で爆売れして、現地の編集者が困惑している
英国では2024年の翻訳フィクション売上トップ40のうち43%が日本文学という驚きの数字が出ている。しかもその多くが、派手な事件が起きないタイプの作品。アルゼンチンの編集者が「なぜこれが売れるのか」と戸惑っている様子が紹介されている。
「何も起きない」を楽しめるのは、日常がすでに十分騒がしい人たちなのかもしれない。逆に言えば、世界がそれだけ疲れているということでもある。
AIエージェントを即戦力にするリポジトリ設計の実践ガイド
CursorやCopilotを使っていても生産性に差が出るのはなぜか。その答えを「リポジトリ側の設計」に求めた実践記事。AGENTS.mdの書き方、ディレクトリ構造の工夫、バリデーション戦略まで具体的にカバーされていて、すぐに試せる内容になっている。
「同じツールなのに10倍の差がつく」という煽り文句、よく見るけれど、この記事は中身がちゃんとあるので許せる。道具を渡す前に作業場を整えろというのは、人間相手でもAI相手でも同じ話だった。
方眼紙ExcelをMarkdownに変換するなら、結局LLMに投げるのが最強だった
セル結合の魔窟こと「方眼紙Excel」をMarkdownに変換する手法を網羅的に比較した記事。ルールベースのパーサーやOCR的アプローチなど複数の手法を試した結果、セル結合の複雑さを文脈で読み解けるLLMが最も安定した精度を叩き出したという結論に至っている。建設・行政の現場で今なお現役の方眼紙Excelに、正面から立ち向かった労作。
「人間が雰囲気で読み取っていたものはAIも雰囲気で読み取るのが一番うまくいく」という、身も蓋もないが妙に納得感のある結論。方眼紙Excelを生み出した側にこそLLMの処理コストを請求したい気持ちはある。
14年勤めた地方公務員が辞める側から「公務員の離職」を分析してみた
基礎自治体の情報システム部門で14年間働いた筆者が、自身の退職を機に公務員の離職傾向を分析した記事。当事者ならではの肌感覚とデータの両面から語られていて、単なる転職エントリーに収まっていない。組織に残る人にも、出る人にも刺さる内容だと思う。
「辞めます」と「なぜ辞めるのか」を同時に出せるのは情シスの分析癖が最後まで抜けていない証拠で、むしろそういう人材が流出していること自体が記事の論点を補強している気がする。
Excelが「1900年はうるう年」と信じ続けて30年以上経つ件
Excelでは1900年がうるう年として扱われているが、実際の1900年はうるう年ではない。この誤りの原因は、先行ソフト Lotus 1-2-3 との互換性を維持するためにあえて残された仕様で、元Excelチームの Joel Spolsky 氏が当時の事情を証言している。一度入り込んだバグが「互換性」の名のもとに永遠に生き続ける好例。
バグではなく仕様です、という言葉がこれほど似合う事例もなかなかない。Lotusはとっくに消えたのに、そのバグだけが生き残っているのは少しロマンチックですらある。
人間じゃないIDをどう管理する? NHI管理が急速に立ち上がっている
APIキーやサービスアカウントなど「人間ではないアイデンティティ(NHI)」の管理が、セキュリティ領域で急速にホットトピック化している現状をまとめた記事。CyberArkによるVenafiの約15.4億ドル買収など、大型の動きも紹介されている。IAM周辺のトレンドを押さえておきたい人に。
人間のID管理すらままならない組織も多い中、非人間のIDまで面倒を見る時代が来てしまった。エージェントAIの普及でこの問題はさらに加速しそう。
AI生成の「愛国美女兵士」にフォロワー100万人がついた話
AIで生成された架空の女性兵士「ジェシカ・フォスター」がInstagramで100万フォロワーを獲得し、多くの人が実在の人物だと信じていたという事例の解説。戦闘機の前でポーズ、大統領と並んで歩くなど"映える愛国コンテンツ"が大量に拡散された。生成AIと情報リテラシーの現在地を考えさせられる良記事。
ハイヒールで軍艦に乗り込む時点で気づいてほしいところですが、「信じたいものを信じる」の力は想像以上に強い。
AIが書いて、動かして、直すところまでやる時代の開発手法「エージェントエンジニアリング」
コードを書くだけでなく、実行・検証・修正まで自律的にこなすAIエージェントと協働する開発スタイル「エージェントエンジニアリング」を解説した記事。Claude Codeなどの具体的なツールを例に、開発者の役割が「コードを書く人」から「AIの出力をレビューし方向づける人」へ変わりつつある現状が整理されています。
「エンジニアの仕事がなくなる」と騒がれて久しいですが、実態は「やることの中身が変わる」のほうが正確ですね。むしろレビュー能力と設計判断がこれまで以上に問われるので、楽になるかどうかは微妙なところ。
Google Stitch、非デザイナー向けに「結局何ができるの?」を丁寧に解きほぐすハンズオン
話題のGoogle Stitchについて、デザイナーではない筆者が実際に触りながら機能や使いどころを整理した記事。「すごそうだけど何ができるかわからない」層にちょうどいい温度感で書かれている。まず触ってみたい人の最初の一歩として良い。
新しいツールが出るたびに「すごい」と「で、何に使うの?」が同時に飛び交うのはもはや風物詩。こういう"翻訳記事"を書いてくれる人の存在はありがたい。
Linuxカーネル発のAIバグ検出ツール「Sashiko」をJS/TSプロジェクトに適用してみた話
Linuxカーネル開発コミュニティから生まれたAIバグ発見システム「Sashiko」を、JavaScript/TypeScript環境向けにカスタマイズして実際に使ってみたレポート。仕組みの解説から導入手順まで丁寧にまとめられており、コードレビューの補助として現実的な選択肢になり得るかを検証している。
「Sashiko(刺し子)」という命名が渋い。コードの穴を繕うという意味なら、なかなか洒落が効いている。
行方不明のペット写真からAI画像を生成、「保護しています」と偽る新手の詐欺が米国で発生
フロリダ州で、行方不明のペットを探す飼い主が公開した写真をもとにAI生成画像を作成し、「保護している」と連絡して治療費名目で金を騙し取る詐欺が報告されている。生成AIの画質向上が、飼い主の切実な感情をピンポイントで突く犯罪に悪用されている事例だ。
技術の進歩に対して、悪用のスピードだけは常に人類最速。ペットを心配する気持ちにつけ込むのは本当にたちが悪い。逆に言えば、今後は「保護しました」の連絡にも画像の真偽を確認する時代になるということか。
12万5000年前のネアンデルタール人、骨を煮て脂肪を抽出する「工場」を運営していた
ドイツ中部の遺跡から、ネアンデルタール人が動物の骨を系統的に煮込んで脂肪を抽出していた痕跡が見つかったという研究報告。単なる食事ではなく、組織的な「加工作業」だった可能性が指摘されている。彼らの知性や社会性を見直す手がかりになりそうだ。
「脂肪工場」という言葉の力強さよ。12万年前にして既にサプライチェーンの概念があったのかもしれない。現代人が骨からスープを取るのも、考えてみればこの伝統の延長線上にある。
ドラクエ10のNPCがGeminiで"自然に"しゃべるようになるらしい
スクエニがオンラインRPG「ドラゴンクエスト10」にGoogleの生成AI「Gemini」を搭載すると発表。ゲーム内のキャラクターが音声や文字入力でプレイヤーと自然な会話をできるようになるとのこと。NPCとの雑談が成立する時代が、いよいよ来たらしい。
村人に「ここはどこですか」と聞いて「ここはアストルティアの町です」以外の返事が来る日が来るとは。逆に、酒場のマスターに延々と愚痴を聞いてもらうプレイヤーが続出する未来も見える。
「うまくち醤油」という名前、ズルくないですか?
デイリーポータルZの朝エッセイ。焼き鯖寿司に付いてきた醤油の小袋に「うまくち醤油」と書いてあり、その名前のズルさについて静かに考察している。なんでもない日常の引っかかりを丁寧に拾うDPZらしい一本。
たしかに「うまくち」と名乗られると、他の醤油は何なんだという気持ちになる。「ふつうくち」とか「まあまあくち」の醤油があったら逆に応援したい。
架空の「ご自由にお持ちください」とスキー場のカレー——DPZ週間ダイジェスト
デイリーポータルZの1週間分のハイライトをまとめたダイジェスト記事。「架空ご自由にお持ちください」「カレーを食べにスキー場」など、いつも通りの脱力系タイトルが並んでいて安心する。忙しい人はここだけ読めば週末の話題に困らない。
「これだけ読めばいいけどそんなこと言わないで!」という公式の自虐が好き。実際、ダイジェストで気になった記事を読みに行ってしまうので、結局全部読むことになる。
哲学者ヒュームが書いた「歴史書」が、いま再評価されている理由
18世紀の哲学者ヒュームが著した『イングランド史』の本邦初となるまとまった翻訳が刊行された。近年、歴史学・思想史の分野で世界的に再評価が進んでいる古典で、共訳者の犬塚元氏がその読みどころを語っている。「歴史観の行き詰まり」が17世紀に目を向けさせるという視点が興味深い。
哲学者として有名なヒュームが実は歴史書でも名を馳せていたというのは、現代だと「YouTuberが実は小説家」くらいの意外性がある。当時はそっちのほうが売れていたというのだから、人の評価というのは時代で変わるものだなと思う。
カット&ペーストの父・テスラーがPARCで始めた「モードレス」という思想
コピー&ペーストの概念を生み出したラリー・テスラーが、ゼロックスPARCでどのようにユーザビリティに取り組み始めたかを丁寧に追った記事。「モードレスデザイン」アドベントカレンダーの一篇で、UIデザインの原点を知ることができる。
我々が毎日何気なく使っているCtrl+C / Ctrl+Vの裏に、「ソフトウェアのユーザビリティに取り組んだ最初の人間のひとり」がいる。感謝を込めて今日もペーストしよう。