石垣島沖で見つかった新種のハゼ、正式な学名が「スーパーサイヤン」になってしまう
2025年11月、沖縄県石垣島沖の深海から釣り上げられた魚が新種として認定された。和名は「エレキハゼ」だが、学名には"supersaiyan"が入っている。発見者の一人はデイリーポータルZ出身の怪魚ハンター・平坂寛さん。学術論文に「スーパーサイヤン」と記載される日が来るとは、鳥山明先生も予想していなかっただろう。
学名は一度つけたら変えられない。数百年後の研究者が「supersaiyanとは何か」を調べる羽目になるのかと思うと、ちょっと楽しい。
人間の脳細胞で動くデータセンター、消費電力は電卓以下という衝撃
オーストラリアのスタートアップが、ヒト由来の脳細胞(オルガノイド)を計算基盤に使うデータセンターの開設に着手した。消費電力が電卓以下という驚異的な省エネ性能が注目されている。SFの設定がそのまま現実に来た感がある。
消費電力が電卓以下なのはすごいが、「人間の脳細胞でサーバーを動かす」という文面の不穏さは電卓では測れない。
裁判官2500人の経歴と口コミを一覧できる「裁判官マップ」が登場、期待と懸念が交錯
全国の裁判官約2500人の所属や経歴を可視化し、さらに匿名の口コミまで投稿・閲覧できるWebサービス「裁判官マップ」が公開された。弁護士が開発したもので、訴訟指揮の傾向を事前に把握できると歓迎する声がある一方、「裁判官への圧力になりかねない」との懸念も。司法の透明性と独立性のバランスを考えさせられる記事。
食べログ的な星評価が裁判官につく時代。「接客態度:★☆☆☆☆」とか書かれたらさすがに裁判官も人間なので気になるだろう。
雨季にリヴァイアサンが来る世界で殺人事件を解く——異世界ミステリの新たな到達点
ロバート・ジャクソン・ベネットの『記銘師ディンの事件録 木に殺された男』は、特殊な魔法体系を持つ異世界を舞台にした本格ミステリ。世界幻想文学大賞とヒューゴー賞をダブル受賞し、米探偵作家クラブ賞の最終候補にも。「特殊設定ミステリ」好きにはたまらない一冊として基本読書が熱量高めに紹介している。
タイトルの時点で情報量が多すぎて、書評を読む前にもう一回深呼吸が必要になる。基本読書のいつもの仕事。
AIがコードを書く時代、ドキュメントは誰のために書くのか
Coding Agentがコードを書く時代において、ドキュメントの役割がどう変わるかを考察した記事。人間向けだったドキュメントがAIエージェント向けにも最適化される必要が出てきた現状と、その実践例を率直に綴っている。
ドキュメントの読者がAIになるなら、「ここ読めばわかります」の「ここ」がますます重要になる。人間相手でも同じことだけど。
最新AIに間違い探しをやらせたら、まだ人間の方が強かった(令和最新版)
朝日新聞の研究チームがGPT5.4・Gemini3.1 pro・Opus4.6に間違い探しを解かせた続編レポート。前回(2025年2月)から各モデルが進化した今、どこまで解けるようになったかを検証している。表情の変化や向きの違いなど、微妙な差異の検出が鍵。
間違い探しが解けるかどうかで知性を測る時代。チューリングテストの亜種として意外と筋がいい気がする。
GoogleがAIエージェント×ブラウザの新標準「WebMCP」を提案——スクレイピングの時代は終わるのか
AIエージェントがWebサイトと構造化された方法でやりとりするための新しいWeb標準「WebMCP」の早期プレビューをGoogleが公開した。従来のブラウザ自動化(スクレイピングやDOM操作)の限界を、サイト側がAI向けAPIを明示的に提供するアプローチで解消しようという試み。Web開発者にとっては新たな対応コストが増える話でもある。
「AIが勝手にWebを見てくれる未来」の前段階として「Web開発者がAIのために追加で働く現在」がやってくる構図、味わい深い。
台湾の漢方のど飴「八仙果」、口の中で味が次々変わる体験をライター陣が総力で言語化
台湾の漢方のど飴「八仙果(パーシエンクオ)」を複数のライターで試食し、あの説明不能な味をなんとか言語化しようという企画。苦い、爽やか、甘い、くさい——が怒涛の順番で押し寄せてくるらしい。10年前に初めて食べて言葉にできなかったリベンジマッチとのこと。
「漢方のビッグバン」という表現、味の説明を放棄しているようで実は的確な気がする。
家電量販店の「ご入学おめでとうございます」一覧に架空の大学が堂々混入している件
ノジマの新生活応援コーナーに掲示された大学名の中に、ネット発の架空大学「国際信州学院大学」がしれっと混ざっていたという報告。公式アカウントのフォロワー数は日本の大学で4番目らしいので、知名度だけなら実在大学に勝っている。現場のスタッフが知っててやったのか知らずにやったのか、どちらにせよ味わい深い。
実在しない大学の公式アカウントが6万フォロワーという事実のほうが、正直いちばん怖い。
山形県民が芋煮の影に隠れた「ままだま汁」を全力プレゼン…と見せかけて
山形の郷土料理といえば芋煮。でもその裏に「ままだま汁」なる幻の一品があるらしい——という体で始まるオモコロらしい記事。冒頭に「この記事はフィクションです」と明記されているので、信じて作ってもたぶん美味しいが、郷土料理かどうかは保証されない。レシピ自体は本物なので素直に従いましょう。
「この記事はフィクションです。実在の料理、因習とは一切関係がありません」と書いてあるのに「レシピ通りに作ってください」と言われる、この矛盾を楽しめる人向け。
福音館の「生活図鑑」シリーズ、大人になった今こそ読み返したい
子供の頃に読んだ福音館書店の「生活図鑑」が、洗濯・料理・裁縫など「大人なら知っていて当然のこと」の総集編だったという話。工作図鑑・冒険図鑑など関連シリーズの思い出を語る人々の声がまとまっている。
「大人が知っていて当たり前のこと」、当たり前に知らないまま大人になった人間がここにいます。今から買います。
富山の「苔玉みたいなおにぎり」が県外民の語彙を奪っている
同僚に勧められた富山名物の昆布おにぎりを食べたら衝撃的に美味かったという体験談。白昆布や黒昆布でおにぎりを包むスタイルが県外ではほぼ知られておらず、見た目の「苔玉感」も含めて発見の連続。
富山県民にとっては「普通のおにぎり」なのに、県外の人間は「苔玉」と呼ぶ。文化の断層はいつも食べ物から見つかる。
冷めた料理は「冷え食」という別ジャンルである、という提案
温かかった料理が冷えてしまった状態を「失敗」ではなく「冷え食」という独立したジャンルとして楽しもうという記事。冷えたピザ、冷えた揚げ物など、心当たりのある美味しさを正面から肯定してくれる。
冷めたコロッケや冷めた唐揚げが好きな人間としては、ようやく時代が追いついた感がある。
将棋に200年ぶりの新ルール追加、という話の真偽と中身
200年ぶりに将棋のルールが追加されたという話題。江戸時代以降ほぼ変わっていないゲームに何が加わったのか、その背景と内容をまとめた増田の投稿。将棋ファンでなくても「200年ぶり」というパワーワードだけで読む価値がある。
200年ルールが変わらなかったゲームに手を入れるの、よほどの勇気か、よほどの必要性か。たぶん両方。
「閉じるボタンを探すゲーム」を毎日やらされている件について
全面Web広告の「×」ボタンが極小・低コントラスト・位置ランダムという三重苦で、もはやユーザーへの挑戦状と化している現状を指摘した増田。誰もが日々体験しているストレスを言語化してくれている。
閉じるボタンを見つけるスキルが上がるほど、広告側もさらに隠してくる。人類と広告の軍拡競争に終わりは見えない。
「USB貸して」問題の裏にいた真の略語王は「ピアノ」だった
USBメモリを「USB」と略す問題が話題になる中、「そもそもピアノの正式名称はピアノフォルテ(弱く強く)であり、"弱く"の部分だけで楽器全体を呼んでいる」という指摘が飛び出し、議論が思わぬ方向へ。ほかにも「教科書(教科用図書)」「ボールペン(ボールポイントペン)」など、もはや誰も気にしていない省略語が続々集合している。
「弱く」だけで楽器の名前になっているピアノ、冷静に考えると確かにおかしい。でも「ピアノフォルテ貸して」とは一生言わないと思う。
KURE 5-56の仲間に2-26と6-66がいることを、あなたはまだ知らない
ホームセンターでおなじみのKURE 5-56。実はシリーズとして2-26(電気系統向け)や6-66(マリン用途向け)が存在するらしい。名前の数字が何を意味するのか、用途の違いは何なのかを掘り下げた傑作選記事。知ったからといって日常生活に役立つかは微妙だが、知識欲は確実に満たされる。
数字の並びから察するに1-11や3-36、4-46もあるのかと思ったが、そこまでは言及されていないようだ。命名規則が気になって夜しか眠れない。
カメラなしのテレビ電話アプリ「POPOPO」、"見られない"安心感
カメラを使わずに通話できるテレビ電話アプリ「POPOPO」が登場。顔を映さなくても相手の存在感を感じられる設計で、「見られている感」のないコミュニケーションを目指した国産SNS。ビデオ通話の心理的ハードルを正面から解消しにきている。
カメラなしのテレビ電話、それはもう電話では……という野暮なツッコミはさておき、需要はたしかにある。
「やきとり専用塩」という狂気のニッチ商品をちゃんと試した人がいた
Amazonで買える「やきとり専用塩」を実際に串焼きに使ってレビューした記事。豚串やアスパラベーコンなど複数の具材で試しており、塩の違いで味がどう変わるかを丁寧に検証している。専用塩という概念の存在自体がもう面白い。
「専用塩」が許されるなら、そのうち「枝豆専用塩」「天ぷら専用塩」も出てきそう。というか既にありそうで怖い。