『ふつうの軽音部』第103話、ふつうじゃない青春は続く
渋めの邦ロックを愛する鳩野ちひろの高校軽音ライフ最新話。「次にくるマンガ大賞」Web部門1位の実力は伊達ではなく、毎話ちゃんと読ませてくる。
タイトルに「ふつう」と入れておいて103話まで続くの、もう全然ふつうじゃない。
PDFをMarkdownに変換する「Docling」、LLM時代の地味に偉い下準備ツール
表や見出しの構造を保ったままPDFをMarkdownへ変換できるDoclingの導入記。LLMに食わせる前処理の質が精度を左右する時代の必需品かもしれない。
華やかなAI活用の裏で、地道にドキュメントを整形している人が一番えらい説。
ウェッブ望遠鏡が写した「小さな赤い点」、天文学者も正体不明
宇宙の奥底に写り込んだ謎の赤い光点——ジェームズ・ウェッブ望遠鏡が偶然とらえたそれは、既存の理論では説明しきれない存在らしい。
写真に誰かが写り込む、という例え方がCNNにしては妙に親しみやすい。宇宙規模のフォトボムと思うとちょっとかわいい。
AIが書いたスクレイピングコードを公開してはいけない理由を、誰も明確に言えない問題
Claude Codeに大手ECサイトのスクレイピングを書かせた筆者が「なぜ公開しちゃダメなの?」と問いかけることで、技術コミュニティの"空気で決まる正義"を鮮やかに炙り出すエッセイ。読後に自分の中の基準も揺らぐ。
「叩かれるからやめておけ」が最も正直で最も何も説明していない忠告なのが、インターネットらしくて良い。
「国産LLM」の看板と中身のギャップ──RakutenAI 3.0騒動が突きつけた問い
楽天が発表した7000億パラメータの国産LLM「Rakuten AI 3.0」が、config.jsonから既存モデルベースの痕跡を指摘され炎上した経緯を整理しつつ、そもそも「国産LLM」とは何を意味するのかを冷静に考察した良記事。
「GPT-4oを上回った」と胸を張った直後にconfig.jsonで足元をすくわれるの、技術コミュニティの査読力が高すぎる。ベンチマークの数字より、Hugging Faceのメタデータのほうが雄弁だったという皮肉。
高市総理のダブルピース写真、はしゃいでいたのは生成AIのほうだった
ホワイトハウス公式写真がミーム化するなか、それを「素材」にした生成AI捏造写真まで拡散している現状を丁寧に検証した記事。元画像と加工画像の見分け方も具体的に示されていて資料価値が高い。
公式写真の時点で十分インパクトがあったのに、わざわざAIで盛る必要があったのかは永遠の謎。「面白い現実」より「もっと面白いフェイク」を求めてしまう人間の業を感じる。
ほぼ全部アセンブリ言語で書かれた狂気の遊園地ゲーム「ローラーコースタータイクーン」
1999年発売の遊園地経営シム「ローラーコースタータイクーン」は、ほぼ一人の開発者がアセンブリ言語で書き上げたという伝説級の最適化で知られている。
「なぜアセンブリで?」と聞かれて「その方が速いから」と答える人間、もう概念としてのジェットコースターそのもの。
藤井聡太、崖っぷちから5連勝で棋王4連覇——「失冠危機」が霞むほどの底力
王将・棋王のダブル失冠が現実味を帯びた土壇場から、まさかの5連勝で逆転防衛という、フィクションなら「ご都合主義」と言われかねない展開を現実でやってのけた藤井棋王。増田八段との第5局を制し、盤上の物語はまだ続く。
「ダブル失冠危機」という見出しが踊っていた数週間前の記事、今読み返すとちょっと恥ずかしいやつですね。
AIに「ロックマン.EXE」を名乗らせたら開発体験がバグった話
コーディングAIにロックマンエグゼのナビとしてロールプレイさせたところ、開発のモチベーションと体験が劇的に変わったという実践記。ネットナビと一緒にバグを倒す時代、わりと来てる。
20年分の日記を食べたAIが「面白さ」を理解し、勝手にゲーム開発を始めた話
AIにゲームを作らせる試みは数あれど、「面白さの判断基準」を持たないAIには限界がある——そこで20年分の個人日記を読ませて人格ごと移植したら、自発的にゲームを作り始めたという、SFの序章みたいな実験記録。
「面白さ」を知るには経験が要る、という至極まっとうな結論にAIを経由してたどり着いているのが面白い。ただし、これは人格の再現ではなく人格の模倣であることは区別しておきたい。
コンセントに挿すだけで太陽光発電——手軽すぎて電力会社が焦り始めた
屋根工事不要、コンセントに挿すだけで使えるプラグイン式ソーラーパネルが米国で普及しつつあるが、電力会社が停電時の逆流リスクや配線負荷を理由に各州の法整備へ圧力をかけている構図が浮き彫りになっている。
「手軽に電気代を減らせます」と言われて喜ばない電力会社の気持ちも、まあわかる。収益構造が揺らぐ側からすれば「安全性の懸念」は便利な盾だろう。本当に危険なのか、危険だと言いたいだけなのか、そこは冷静に見たいところ。
ネットワーク構成図を自動で更新し続けるOSSツール「Scanopy」
ネットワークをスキャンしてホストやサービスを検出し、構成図をインタラクティブに可視化するセルフホスト型のOSSツール。一度設定すれば放置でOKという、ネットワーク管理者が最も聞きたかった一言が添えられている。
構成図の更新を手動でやっていた人類、長い戦いだった。
Goの境界チェック除去(BCE)を意識してコードを高速化するテクニック
Goコンパイラが自動挿入するスライスの境界チェックを、コードの書き方次第で除去させてパフォーマンスを稼ぐ手法をmattn氏が解説。安全性を保ちつつ不要なチェックを消す、コンパイラとの静かな対話。
「安全のためのチェックを消して速くする」と言うと物騒だが、コンパイラに"ここは安全だよ"と証明して納得してもらう作業なので、むしろ誠実。
中国がLinkedInの偽アカウントでNATO・EU職員から機密情報を収集していた疑い
中国国家安全省が架空のビジネスSNSプロフィルを使い、NATO・EU機関の職員に接触して機密情報を引き出していたとする欧州安全保障筋の報告。ソーシャルエンジニアリングの教科書のような手口が国家規模で運用されている現実。
LinkedInの知らない人からの接続リクエスト、今後はさらに慎重になりそう。もっとも、大半はただの営業だが。
論文調査から執筆まで、研究フローを丸ごとAIで効率化するツール集
CV分野の研究室に所属する著者が、論文検索・要約・執筆補助まで使えるAIツールを一気にまとめた実践ガイド。研究者に限らず、大量の文献を扱う人なら誰でも恩恵がありそう。
こういうまとめを読むたびに「便利な時代だ」と思いつつ、ツール選定だけで半日溶かす未来が見える。
ChatGPTが重くなったら「引き継ぎプロンプト」で新チャットに移行する技
長いチャットで応答が遅くなる問題に対し、文脈を要約して新しいチャットに引き継ぐプロンプトの実例を紹介。セーブデータをロードする感覚でAIとの作業を継続できる、地味だけど確実に効く小技。
コンテキストウィンドウの限界を人間側の工夫で補う、ある意味いちばん人間らしいAI活用法。
「欲望駆動型変異存在」という字面だけで読む価値がある、ジャンプ+の読切SF
人ならざる存在"V.E.D.A"の監視役に指名された男と、彼を選んだ当の本人であるV.E.D.Aの少女――理由不明のまま始まるバディものが、じわりと心に残る読切。
「欲望駆動型変異存在」、略して「V.E.D.A」。設定の厨二力が高いが、それをちゃんと物語の芯に据えているあたり、読切としての完成度が光る。
月$200のサブスクで$2,000分のAIを使い倒す──Claude CodeをSlack常駐エージェントに仕立てた話
Claude Codeのサブスクリプションが持つAPI換算価値の"お得さ"に着目し、Slack上に常駐するAIエージェントを構築した実践記。サブスクの使用量上限を日常のワークフローに全振りする発想が潔い。
月$200で$2,000分の価値を引き出せるなら、もはや使わない方がコスト損という逆転現象。期間限定プロモーション中に駆け込みで作ったあたり、エンジニアの嗅覚を感じる。
「ハーネスエンジニアリング」の正体、それ既存のGit Workflowでは?という冷静な指摘
AIエージェント界隈で急にバズった「ハーネスエンジニアリング」なる概念、AnthropicやOpenAIの文献を全部読んだ上で「これGit Workflowをbashで書き直しただけでは」と喝破する、気持ちのいい逆張り記事。
新しい名前を付けると新しい技術に見える現象、IT業界では定期的に発生する風物詩。 とはいえ「名前が付くこと」自体に意味があるのも事実なので、全否定するのも野暮ではある。
AIと「スラムダンク」のセリフで口論になった男の記録
流川のセリフを桜木のものだと言い張るAIに正解を突きつけたら、まさかの徹底抗戦。最終的に「君ならできるよ」と励ましてようやく折れさせたという、なんとも味わい深い体験談。
AIに「冷静になれ」と諭して効くの、逆にすごい。陰謀論まで持ち出してくるあたり、ネット論客としての素質は十分ある。人類の敵は正確さより自信なのかもしれない。