津波の遡上高481m――数字がもはや災害映画のスケール
フィヨルドの崩壊によって発生した津波の遡上高が481メートルに達したという、にわかには信じがたいスケールの報告。自然の破壊力を前に人間の想像力はいつも少し足りない。
Matz、AIと組んで約1ヶ月でRubyを最大87倍速にするコンパイラ「Spinel」を作る
まつもとゆきひろ氏がClaudeを活用し、RubyのAOTネイティブコンパイラ「Spinel」をわずか数週間で開発。Prismによる構文解析とC言語コード生成を組み合わせ、CRuby比で最大87倍の高速化を実現した。メタプログラミングを制限したサブセット仕様という割り切りも含めて、「言語の作者が自らサブセットを切る」という判断が興味深い。
生命の起源を探る実験で、進化の先に待っていたのは「絶滅」だった
原始生命を模した自己複製RNAの進化実験で、RNAどうしが頻繁に混ざる環境では寄生型RNAに押されて宿主が絶滅に向かうことが観察された。生命が生まれるための条件を「滅びの側」から逆照射する、東大・早稲田の共同研究。
t_wadaが語る「2026年のソフトウェア開発」、今年もアップデートされた定点観測
毎年恒例、和田卓人氏によるソフトウェア開発の現在地を俯瞰するスライドの2026年5月版。Scrum Fest Niigata 2026での発表資料が公開された。変化の速い業界だからこそ、こうして定期的に地図を描き直してくれる人の存在はありがたい。
Chromeが4GBのAIモデルを勝手にダウンロードしていた疑惑
Google Chromeがユーザーに確認を取ることなく、約4GBもあるAIモデル「Gemini Nano」をこっそりダウンロードしていたのではないかと指摘されている。ストレージに余裕のない環境では笑えない話だ。
「魔導物語」のバランス調整をめぐる、当事者による明確な反論
『魔導物語』の企画監督・米光一成氏が、元コンパイル社長による「時間稼ぎの設定をした」という回顧発言に対し「そのような設定はしていない」と明確に否定。現場にいなかった人間の語りが既成事実化することへの危機感がにじむ。
700BパラメータのLLMを240Wで回す、Skymizerの省電力AIチップ
台湾Skymizerが、700BクラスのLLMを約240Wで推論できるAIアクセラレータを発表。GPU電力競争が激化するなか、省電力路線で勝負に出た格好だ。
Claudeがオフィスに本格進出、アプリをまたいでも文脈を忘れない
AnthropicのClaude が Excel や Word などのOfficeアプリに正式対応し、アプリ間で会話のコンテキストを保持できるようになった。「さっきExcelで話してたあの件」がWordでも通じる時代の到来である。
FILCOブランドで一時代を築いたダイヤテック、静かに幕を閉じる
メカニカルキーボードの代名詞的存在だったFILCOブランドを擁するダイヤテックが破産。自作PC勢やキーボード沼の住人たちにとっては、ひとつの時代の終わりを感じるニュースかもしれない。
「IT先進国」がデジタル教科書で躓いた話、日本は後追いで同じ轍を踏むのか
北欧などIT先進国でデジタル教科書の導入が思うような成果を上げず、紙への揺り戻しが起きているという報告。日本が周回遅れで進めている施策にとって、なかなか都合の悪い先行事例である。
コイルなしで発振する電子回路、理研らが分子性メモリスタで実現
理化学研究所・名古屋大学・東北大学の共同研究グループが、分子性物質を用いたメモリスタでコイルを使わずに発振する電子回路を発見した。従来コイルが不可欠だった発振回路の常識を書き換える成果で、回路の小型化や新たなデバイス設計への道が開ける。
古代の巨大昆虫、実は酸素のおかげじゃなかったかもしれない
「太古の昆虫がデカかったのは大気中の酸素濃度が高かったから」という長年の定説を覆しうる研究結果が発表された。教科書的な説明がまた一つ書き換わるかもしれない。
自宅に電柱を建ててみた人の話、読むと妙に納得させられる
空に情報量を足してくれる電柱が好きすぎて、ついに自分の部屋に建ててしまったという渾身のオモコロ記事。「電線はあみだくじみたいでセクシー」という感性、一度わかると戻れない気がする。
Linuxの新たな深刻脆弱性「Dirty Frag」、主要ディストリビューションほぼ全滅
ほぼすべての主要Linuxディストリビューションでローカルユーザーがroot権限を奪取可能な脆弱性「Dirty Frag」が報告された。攻撃成功率が極めて高く、失敗してもカーネルパニックを起こさないという、攻撃者にとって都合の良すぎる特性を持つ。
HTTPS公開した瞬間にBotが来るのはなぜか──CT Log監視の仕組みを論文から読み解く
サイトをHTTPSで公開した直後に不審なアクセスが飛んでくる現象、実はCertificate Transparency Logを監視するBotが原因だった。「IPスキャンでは?」という疑念を出発点に、詳細な論文調査で裏を取った丁寧な記事。
フロントエンドの「相手」が人間だけではなくなった時代の設計論
これまで人間だけを相手にしてきたフロントエンド設計に、AIという新たな消費者と出力者が加わった。ストリーミングチャットUI、MCP Appsなど、インターフェースの前提が静かに、しかし確実に変わりつつある現状を整理したスライド。
血液型の壁を越える「万能腎臓」が実現へ──移植医療の常識が変わるかもしれない
ドナーの腎臓を酵素処理してO型相当に変換し、血液型不適合でも拒絶反応なしに移植できる技術が開発された。移植待ちリストの長さが「運命」だった時代が、少し短くなるかもしれない。
「価格を当てる」前にやるべきことがある──クオンツ視点の確率過程入門
クオンツトレードの本質は未来の価格予測ではなく、分布・リスク・エッジの把握にあるという視点から確率過程を解説した入門記事。予測精度より先に身につけるべき土台が丁寧に整理されている。
『スレスパ2』、複雑すぎたボス「ドアメーカー」を削除して新ボスに差し替え
『Slay the Spire 2』のベータパッチで3層ボス「ドアメーカー」が削除され、新ボス「エイオングラス」に置き換えられた。開発チーム自ら「望む複雑さの閾値を超えていた」と認めての判断で、ベータ期間らしい大胆な外科手術。
Switch2、発売前から値上げへ。初代Switchも道連れ
任天堂が「Switch2」の価格引き上げを発表、あわせて初代Switchも値上げとなった。関税や為替の影響とはいえ、発売前の値上げは財布にも心にも痛い。